04.04.07:11
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02.02.21:46
Le dernier chocolat
この作品はラブストーリーですがどちらかが亡くなってしまい結ばれません。
それでも大丈夫!と言うかたはどうぞ。
僕の大切な彼女が旅立った。
高校のときから付き合っていた僕らは、二十歳を過ぎた今でも付き合っていた。
そんな彼女が倒れたのは1年ほど前のこと、ある日唐突に、神様は僕らの別れのカウントダウンを始めた。
そして、それは同時に彼女の命のカウントダウンでもあった。
彼女を知っている誰もが何度も何度も夢であってほしいと思った。
せめてまだ終わりの見えないカウントダウンであってほしかった。
でもその願いは、まるで羽の折れた天使のように天に届くことはなく、むなしくも地面にたたきつけられた。
僕も最初のうちは毎日のように病室に通い、かれた笑顔で彼女に接し続けた。
彼女もまた僕の前では笑って見せた。
でも、彼女がうそをつくのは下手なことは僕が一番知っている。
僕もうそをつくのが下手なことも彼女が一番知っている。
だから僕らは下手なうそをつき続け、気づかないふりをつづけた。
それが正解なのか、間違いなのかは僕らにはわからなかったが、ただ、確実に近づく終わりまでの短い間、少しでも笑顔でいたかった、少しでも悲しい思いをさせたくなかった。
それは一種の逃げであったのかもしれないが、僕たちは互いに神様が告げるカウントダウンを、聞こえないふりしてやり過ごしていた。
僕も病院で彼女にあっているとき以外は極力彼女のことを考えないようにした。
必死に仕事に打ち込み、どうしても彼女に会えない日は残業をしてなるべく一人で何もしない時間を作らないようにした。
それは上司の目には「仕事熱心な人」とうつり僕の仕事の量は増え続け、大切な仕事を引き受けさせてくれるまでになった。
仕事を彼女からの逃げ、としていた僕にとってもいいことで、頼まれた仕事は全部引き受け、気づけば彼女に合う回数は減っていた。
そして、彼女の容態が急変したのは今から二週間前のことだった。
仕事中に連絡が入り、僕は急いで彼女の入院している病院へ行った。
まるで今までの僕を責めるかのように、そこには衰弱しきった彼女がいた。
こんな彼女を僕は知らない。
清潔に保たれた病室の真っ白なシーツの上で、彼女は以前の明るい色をなくしていた。
いつもなら、病室のドアが開く音がすると必ず僕を見てくれた彼女。
入ってきた僕にとてもうれしそうに笑ってくれた彼女。
僕の仕事の話を楽しそうに、真剣に聞いていてくれた彼女。
でも、そのときの僕の目の前にはそれのどれにも当てはまらない彼女が、ベッドに沈んでいた。
初めて彼女に近づく死神と対面した僕は、立っていることすらできず、床が沈んでいくのを感じた。
いきなり床に座り込んでしまった僕に、彼女の母親は申し訳なさそうに
もっと、早く連絡にするべきだったわね、と瞳いっぱいに涙を浮かべながらそういった。
謝るのは僕のほうなはずだ。
ぜんぜん会いに来られなくてごめんなさい。
逃げてばかりで、何もできなくてごめんなさい。
彼女を支えられなくてごめんなさい。
謝ることはたくさんあるのに、心は謝罪を繰り返すのに、僕の口は唇を噛み、決して音を発することはなかった。
僕にも、もう彼女との時間がないことはわかっていた。
それから僕は会社に電話をして大してない有給を全部使い、会社をクビになる覚悟で、彼女との別れの日まで出社しないことを上司に宣言した。
電話越しに上司の声が聞こえたが、一方的に電話を切り、携帯電話の電源も切った。
毎日、いや彼女の容態が急変したその日から、必要以上に彼女の病室から出ることをしなかった。
それから彼女が旅立つ日までの間、一度だけ彼女は目を覚まし、以前のような嘘の笑顔ではなく、そのときの彼女の精一杯の笑顔で僕を見た。
そしてその後静かに涙をながした。そして僕に泣きながら言った。
まだ、一緒にいたい。まだ別れたくない、と。
彼女はもうとっくに向き合う覚悟はできていて、逃げていたのは僕だけだったのだ。
その日僕は彼女の前で初めて本心を明かした。
死という事実に向き合えなかったこと、仕事を逃げ場にして会うことを避けていたこと、何もできずにいた自分を悔やんでいること、それでも、今でも彼女を愛していること。
それをすべて聞いた彼女は、それでも僕に好きだといってくれた。
そして最後の彼女は静まり返った病室で、僕に微笑んでこう言った。
「お返し、よろしくね。」
僕は何のことだかわからなかったが、僕は、最後だ、と本能的に悟って、強がってこぼれる涙を必死にこらえながら、
「じゃあ、駅前のいつものショップに行こうか。……一緒に」
と、叶いもしない願い事を口にした。
また、彼女を困らせてしまったな。そう思いつつも、まだ希望を捨て切れなかったのだ。
彼女は困ったように、でもうれしそうに、笑いながら眠りについた。
2月5日、僕らは別れを告げた。
それから、幸いにも僕は仕事をクビにならずに済んだのでお葬式を終えたら、以前のように出社し、彼女のことで気遣おうとする上司に自分勝手に休みを取ったことを謝った。
前のように必死に働く気にはなれなかったが、それなりに調子をとり戻しつつあった。
いつもどおり会社から帰宅し、部屋に飾ってある彼女の写真にただいま、とつぶやき、一人暮らしの男性にしてはきれいに片付けてある家で、テレビをつけて遅めの夕食を摂ろうとしていた時だった。
インターホンがなり外に出てみると、宅配便が来ていた。
小さめの荷物に中身を不思議に思いながら、とりあえず、判子をおし、荷物を引き取った。
送り主を見てみると、それは紛れもない彼女の名前だった。
しかし、そこに書かれた文字は彼女のものではない。
中身をあけてみると、それは付き合い始めたころから変わらない、2月14日に彼女が必ずくれる贈り物だった。
赤と白のストライプのリボンで左上に蝶々結びのラッピングが施された赤い箱。
それは17歳の冬、彼女からの最初のプレゼントだった。
ドラマのように長い手紙が同封されているわけでもない。
ビデオレターがあるわけでもない。
中身はただの赤い箱に入ったチョコレート。
たったそれだけでも僕には伝わるものがある。
僕はそっと彼女と名前をつぶやいた。
それと同時に流れる涙。僕はそれをとめることはできなかった。
泣きながらふと、彼女との約束を思い出す。
「お返し、よろしくね」
彼女の言葉の意味はこれだったのか。
どうやって彼女がこの贈り物をしたのかわからない。
彼女の両親だろうか、このチョコレートは通販では売っていないはずだし、彼女が誰かに頼んだのだろうか。
でも僕はどうしてこのチョコが僕の元に届いたのか、追及する気にはならなかった。
きっと彼女は自分がした最初のプレゼントがこれだったことを覚えていたのだろう。
そして自分の最後のプレゼントも、このチョコレートにしたかったのだろう。
彼女がずっと好きだった赤い箱のチョコレート。
ぽたりと、次第にとまりつつある涙が一粒、赤い箱に包まれたチョコレートに落ちた。
毎年甘かったチョコレート、今年は少し塩が入ったからかもしれない。
いつもよりもっと甘く感じた。
―物書きの集いお題小説「チョコレート」―
わー><///
自分には似合わない小説書いたなーと書き終わってから実感><
本当はもっと入れたいシーンとかいっぱいあったんですけど
(「僕」が後輩に「彼女」のことで説教されるシーンとか
「僕」と「彼女」の初めてのバレンタインのシーンとか
「彼女」のお葬式のお焼香のシーンとか……)
全部入れると、それこそお題提出期限までに間に合わなくなりそうだったので><
チョコレート出てくるの最後のほうでしたしね^^;;
病気とかよくわからないのであやふやになってしまったり
他人の名前で宅配できるのかわからないんですが(←
泣ける小説が書きたかったんですよね^^;
あまり背景の描写がないのでわかりにくいかもしれません><
ちょっと感情に力を入れすぎたんじゃないかとちょっと後悔orz
泣ける小説に……なってるといいなー><;;
題名はフランス語で「最後のチョコレート」
…のはず!!←
2011.02.02 coffee
まず、感想
チョコレートでここまで悲しいのは初めて見ました
ですが
悲しいだけではないので印象としてはかなり残りますね
ここから指摘等
前回の指摘が改善されたのでとてもよく見やすくなりました
説教される~だとか余計なのは入れなくてよかったと思います
入れたら・・・多分悪くなっていたかも知れません
えっと投げやりな感じに思う人もいると思いますが
逆に悲しい感じやミステリアス等の重たい物の
場合は投げやりなくらいでも問題ないと思います
ただ、投げやり過ぎても読まなくなります--;
そこはバランスで
後はそうですね・・・
今回はいいのでこれを維持しながら
テーマにもっと近く書く事とかを考えてもいいと思いますよ
難しく考えないのも大事ですb
切ない通り越して悲しいを目指しました^^
でもこれからバレンタインだというのに悲しいだけなのも
よくない気がしたので
悲しいんだけれども悲しいだけじゃない何かが伝わればいいなー
と思っていたので、それが印象に残る、といってもらえて
よっしゃー!っておもわずガッツポーズです^^;;
私も前回みたいに段落(?)で改行しなかったので
改行するときにあまり深く考えることなくさらーっとできて
以前より全然うちこみやすかったです^^*
最初その余計なのはガッツリ入れるつもりで文章構成したのを
途中で長すぎてラストに着く前に自分の燃料が切れるとおもい
バサッと切り落としたので話がうまく繋がらなかったらどうしようとか
むしろ、削らないほうがいいんじゃないかと思っていたので
入れたら悪くなっていたかもしれないと指摘されて意外です@□@;
あまり自分がバットエンドを好まないので
シリアスな作品も読む機会が少なくて
こういう感情の描写と背景の描写のバランスがよく分からなくて…><
今回のLe dernier chocolatは特に僕の感情が私の中では一番重要で
背景の描写<僕の感情じゃないと自分の思うようにはできない!
と思っていたので余計に後から読み直してから感情ばっかりに感じちゃいました><;;
確かに今回はテーマにあまり触れられなかった気がしますorz
次のテーマの時はもう少し気を配れるといいなと思います^^*
指摘、感想ありがとうございました!
*表記について
せっかく指摘していただいたのにごめんなさい。
死ネタの表記があまりよくないのは分かっていたのですが
それ以外があまり思い浮かばなくて><
そしてあくまで自分基準なのですが
「切ないラブストーリー」と「誰かが死んでしまうような悲しいラブストーリー」
は私の中では違うんです><;
私の人生の内容上(?)どうしても「誰かが死んでしまうような話」が
読めないし、読みたくない時期があるんです。
でもかといってその期間ずっとハッピーエンドばかり
読んでいるわけでもないので
切ないぐらいならよめるんです。
ただ運悪くその「誰かが死んでしまうような悲しい話」が
読めない時期に、あるサイト様で小説の説明で「切ない」と書かれた
小説が「どちらかが死んでしまい結ばれない=切ない」だったんです。
でもそこまで考えずに読んでしまってものすごく後悔した経験があるんです。
そのサイト様のほかの小説はすごく好きでしたし
その小説だって普通の時期に読んでいたら
別になんともなかったと思うのですが、
ちょうど「そんな気分じゃなかった」時だったんです。
でもこれはものすごい自分のわがままですし
他の小説を置いているサイト様とかからしてみれば
「そんなこといわれても…」と思われるでしょうし
死ネタと書けば印象だってよくないですし
読んでくれる人だって減りますし
いいことないことは分かるので
批判したり自分の考えを押し付けるわけじゃないのですが
自分はそれでしばらくつらい思いをしたので
(そういうよくないことって人間わすれにくいんですよね><)
自分の小説、ブログはたとえ印象が悪くても、読んでくださる人が減っても
読んでくださって気分を害されるようなことはしたくなかったので…。
ものすごい自分事情で、申し訳ないのですが><
でも考えてみたら、死ネタ表記は自分のブログの小説の前にすべきことで
たとえコミュニティーで表記をしたとしても
必ずしも私の小説をよむ人がコミュニティー経由でくるわけじゃないので
表記するところが違いましたね。
次にまた似たような作品を作ることがあれば
そのときは気をつけます><
長々とすみませんでした。
なぜでしょうか。
とても、私の作品が求めているものに似たものが、込められているような気がしました。
随分遅くなってしまったことは申し訳ないです。
結局、恋を書こうとすると幸せな日常のシーンってそれほど多くないんですよね。
平和な日はほとんど描かれない。
あまりにも現実とかけはなれたことだから、だけどそれが起こらないという可能性も無いから、恋愛小説なんかは心に来るんだと思います。
この作品も、それに似たような感じがしました。
でも、もっと凝縮しても良かったような気がしないでもないです。
以上、私からのお粗末なコメントでした。
遅くなったことは気にしないでくださいv
私はまだ誰かを好きになったこととかないので
日常がよく分からないんですよね><
かといってドラマ過ぎる恋も書きたくなくて^^;;
ありえなさそうだけどありえてしまう話が書きたかったんです^^
最後まで行くのに駆け足になってしまって
なんだかさらっと終わってしまいました><;
もうすこし山場を作れるようになりたいです!
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